お知らせ

ご挨拶

新年のご挨拶

お知らせ

2017.01.04

 新年あけましておめでとうございます。昨年は、プロ野球では広島カープが優勝し、アメリカ大統領選挙ではトランプ氏が当選するなど、意外な展開が多かったようですが、本年は日本の地震をはじめとして、世界の地盤が揺らぐようなことの無いように祈っております。
 医療の世界においては、日本経済のデフレ及び成長率低下の影響と、少子高齢化の影響で医療費の削減が目標となり、自己負担率の上昇が今後とも続くと思われます。このままでは、少しの体調不良では医療機関を受診せず、そのまま病気を発見する機会を失う可能性が高くなります。
 一方、医学の発展は著しく、特に新規の抗がん剤が多く開発され、しかも高価なものが多くなります。この悩みは、先進国全体の悩みであり、その解決策は一定ではありえません。それぞれの国家が伝統と文化を持ち、国民の構成も異なります。日本以外の先進国は基本的にキリスト教文化圏であり、人種的にも類似していますが、日本国のみ非キリスト教文化であり、歴史も人種も大きく異なります。従って、生命観も異なっているので、医療に対する見解も異なっています。
 ジャーナリズムは何かと他の先進国との比較を好みますが、異なっていることが決して悪いことではありません。生命観が異なれば、医療システム、医療経済が異なるのは当然のことです。日本人は日本の伝統と文化に自信をもって、自分たちの納得できる医療システムを構築すればよいのです。近年はやりのグローバル化批判をしているのではありません。生命観は文化の根源であり、最も重視すべき問題であるからです。
 年の初めにあたって、この重要な問題について考える時間を持っていただきたく存じます。
平成29年1月
社会福祉法人 恩賜財団 済生会京都府病院
院長 中村 直登
   
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