呼吸器内科

外来診療担当表
特色

呼吸器内科では3名の呼吸器専門医が在籍し、呼吸器疾患の診療を行っています。
主に、肺炎や肺結核などの感染性肺疾患、肺がん、COPD、気管支喘息、間質性肺炎、気胸、睡眠時無呼吸症候群、肺胞出血などを診療しています。いずれも最新のガイドラインに沿って診療を進めていますが、患者さんは年齢や体の状態、社会的状況がそれぞれ違いますので、よく話をして、それぞれの患者さんに最適な医療の提供を目指しています。

主な疾患の診療内容

肺がん

1泊もしくは2泊入院で、気管支鏡検査やCTガイド下経皮的肺生検を行い診断します。
気管支鏡検査は呼吸器内科が、CTガイド下肺生検は放射線科が担当しています。診断結果に基づき、手術治療、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)を組み合わせて集学的治療を行います。手術治療は、京都府立医科大学呼吸器外科からの非常勤医師により当院で行っています。放射線療法は他院に依頼しています。化学療法は、ガイドラインに基づき、組織型やがん細胞の遺伝子情報、また全身状態や患者さんの希望を考慮し治療薬を選択しています。治療と同時に、咳や痛みなどの症状コントロールも行います。

気管支喘息

肺機能検査や呼気NO検査、アレルギー検査などで診断します。ガイドラインは毎年のように改訂され、吸入ステロイド治療を中心に治療を行うことで、症状が安定することが増えました。一部の難治性気管支喘息には、生物学的製剤も導入しています。症状が治まっても長期的に治療を継続することがとても大切です。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺気腫

タバコ煙など有毒物質の長期間吸入が原因で発症し、息切れや息苦しさが生じます。気管支拡張薬などの吸入療法や喀痰コントロールで症状の改善、肺炎の予防を目指します。肺機能の改善を目標に早期から通院や入院で呼吸器リハビリテーションを行っています。また、適応を検討して在宅酸素療法を導入し、生活の質の向上を図っています。

呼吸器感染症(肺炎、結核感染症、肺非結核性抗酸菌症、肺真菌症など)

胸部CT検査や喀痰検査、血液検査で診断を行い、病原菌によって適切な治療薬を選択し治療を行っています。COPDや気管支拡張症を背景とした慢性気道感染症に対しても、症状の安定化、急性増悪の予防を目標として治療を行います。
なお、喀痰検査で結核菌の排菌が確認された場合には、結核治療の専門病院へ紹介しています。

びまん性肺疾患(間質性肺炎など)

膠原病や薬剤、周囲の環境が原因で発症しますが、約半数は原因が特定できない特発性間質性肺炎です。問診やCT検査、血液検査で診断を行います。必要に応じて、気管支鏡検査や胸腔鏡下肺生検を行うこともあります。ステロイド薬や免疫抑制剤、適応を判断して抗線維化薬での長期治療を行います。進行により低酸素血症が続く場合には、在宅酸素療法を導入します。

気胸

なんらかの原因で肺に孔が開き、肺が縮んだ状態をいいます。安静療養で改善することもありますが、中等症以上の場合には、入院して胸腔持続ドレナージによる治療を行います。
改善しない場合や、繰り返している場合には呼吸器外科で手術を行うことがあります。

睡眠時無呼吸症候群

日中の強い眠気、起床時に熟眠感がない、家族から無呼吸を指摘される、肥満があるなど睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、1泊2日入院で終夜ポリソムノグラフィー検査を行います。中等症以上の睡眠時無呼吸症候群では経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)の適応となります。
高血圧や2型糖尿病の原因になることもあり、治療抵抗性高血圧や夜間早朝高血圧では、睡眠時無呼吸症候群も疑われますので検査を勧めています。CPAP療法により血圧の改善や心筋梗塞などの心血管イベントを抑制する可能性があることがわかっています。

スタッフ紹介

副部長張田 幸はりた さち

出身大学

京都府立医科大学(2005年卒)

担当・専門分野

内科一般・呼吸器

資格・当院兼職

日本内科学会認定内科医

日本呼吸器学会認定呼吸器専門医

医長大倉 直子おおくら なおこ

出身大学

京都府立医科大学(2012年卒)

担当・専門分野

内科一般・呼吸器

資格・当院兼職

日本内科学会認定内科医

日本呼吸器学会認定呼吸器専門医

医員堤 玲つつみ れい

出身大学

兵庫医科大学(2017年卒)

担当・専門分野

呼吸器内科一般

資格・当院兼職

日本専門医機構認定内科専門医

医員永谷 浩平ながや こうへい

出身大学

京都府立医科大学(2017年卒)

担当・専門分野

呼吸器内科一般

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