当院での出産
お知らせ
当院での出産
当院では妊娠のいずれの時期にも分娩予約が可能です。分娩数の制限はしておりません。お産は自然陣痛による分娩を基本としています。
ただし、必要と判断した時は医療処置(陣痛促進剤の使用、吸引分娩、帝王切開など)を説明の上、行うことがあります。なお、以前に帝王切開で分娩した方、子宮筋腫の手術を受けた方、骨盤位の方、双胎の方は予定日の約2週間前の38週前後に帝王切開を行っています。患者さんのご希望にそった周産期管理を行っていきますので、出産時会陰切開を希望しない、和痛分娩をしたい、など可能な限りはご要望にお応えしています。
なお、妊娠34週未満の早産が予想される場合や母児の安全のために、他院へ紹介させていただく場合があります。

特色
個室での入院
当院では皆様に快適な産後生活を送っていただくために、産科病棟は全室個室(トイレ、シャワー完備)です。別途、個室料金は必要ありません。また、陣痛から出産、産後に同じお部屋でご家族とともに過ごしていただけるLDR(畳コーナー有)(1日15000円)、さらに広いお部屋で沐浴槽(赤ちゃんのお風呂)を備えている特別室(1日20000円)も準備しています。NICU
当院では小児科の医師が赤ちゃんの観察を行い、出産や帝王切開の際に必要に応じて立ち会います。また、母児の安全のためにNICU(新生児集中治療室)があり、妊娠34週以降の早産、体重が小さい、糖尿病のお母さんから生まれた等で治療が必要な赤ちゃんを万全の体制で診ることができます。

出産記念品プレゼント
- エア授乳クッション空気をいれてふくらますタイプなので使用しない時はコンパクトになります。お出かけ時にも便利です。カバーはコットン100%でお洗濯もできます。
- ガーゼケットオーガニックコットン100%の日本製。あかちゃんに優しい肌ざわりです。

新型コロナウイルス感染防止対策についてのお願い
和痛分娩(硬膜外麻酔分娩)
硬膜外麻酔は、脊髄(神経)の近くの硬膜外腔に細いチューブを入れて麻酔薬を注入して脳が感じる痛みを遮断します。和痛分娩はこの硬膜外麻酔を用いた分娩方法です。
<対象>和痛分娩希望者、高血圧等医学的適応のある方
夜間、土日祝日には対応できない場合があるため、あらかじめ入院日を決めて、陣痛誘発を行います。入院予定の日までに陣痛や破水が起きて分娩が進行した場合は麻酔を行えないことがあります。また、和痛分娩希望されていなくても、陣痛に耐えられなくなった場合などは途中で麻酔を行うことも状況により可能です。同意書の内容をご理解いただくことが必要です。
里帰り出産
里帰り出産をされる方はできれば34週ごろまでに一度受診をお願いします。
出産の立ち会い (2023.12.1 一部変更)
感染対策に関する院内ルールに則り、次の条件で出産の立ち会い・赤ちゃんへの面会を実施します。安全と安心なお産のために、ご理解とご協力をお願いします。
- 立ち会いはパートナー(児の父)のみ可能です。
- 不織布マスクを装着し外さないでください。こまめに手指消毒を行ってください。
- 入室前に検温の健康観察を行います。
- 大きな声での励ましや声かけはご遠慮ください。
- トイレは陣痛室のものを使用してください。
- 一度入室されたら部屋から出ることはできません。
- 出産後、写真撮影は可能です。抱っこはできません。
そのほか
- 立ち会い分娩以外の付き添いは引き続きお断りしています。
- 帝王切開による出産予定の方は、手術当日は4 階エレベーターホール前ロビーにてお待ちいただき、赤ちゃんの父のみ赤ちゃんをご覧いただけます。
- 立ち会い分娩をされなかった経腟分娩の方は、赤ちゃんの父のみ窓ガラス越しに5 分程度、赤ちゃんとの面会ができます。お母さんへの面会も可能です。(共に入院中1回のみ)
分娩室
LDR (Labor[陣痛]・Deliveryr[分娩]・Recovery[回復])
母児同室
当院では母児同室を原則としています。赤ちゃんは、出生後、小児科医の診察の後、お母さんと同室開始になります。
ご希望があれば母児異室が可能です。母児異室を希望される方は外来にて助産師までご相談ください。
母児同室のメリット
- 赤ちゃんとの絆が早く深まります。
- 退院前に早く赤ちゃんのお世話に慣れることができます。
- 赤ちゃんが欲しがった時、すぐに(頻回に)おっぱいを与えることで、母乳の出を促してくれる効果もあります。
新生児室
個室
特別室
赤ちゃんのあしがた
祝い膳(お肉)
祝い膳(お魚)
さい帯血提供のお願い
さい帯血提供は、あかちゃんができる最初のボランティア活動です
赤ちゃんはお母さんから胎盤を通して酸素や栄養素を受け取っていますが、この胎盤と赤ちゃんをつなぐへその緒を「さい帯」といいます。さい帯の中には赤ちゃんの血液が流れており(さい帯血)、血液の細胞をつくり出すもととなる造血幹細胞が多く含まれています。したがって、さい帯血は骨髄移植と同様、白血病など血液難病の移植治療に用いられています。日本では年間2,500人程度、造血幹細胞移植を必要とする患者さんがおられますが、そのうち骨髄移植を受けることができる患者さんは半数程度に過ぎず、希望しても移植を受けることができない患者さんが大勢おられます。このため、さい帯血移植は骨髄移植とともに造血幹細胞移植の柱となっています。
当院は 日本赤十字社 近畿さい帯血バンクの提携採取施設に認定されています。
お産費用(分娩料金)
当院での出産にかかわる治療室(病室)は全室個室です。分娩日を含む分娩後6日間は個室料金(室料差額)は徴収しません。※LDR・特別室を除く
その他の期間に個室に入室される場合は別途、個室料金(室料差額)がかかる場合があります。詳しくは窓口へお問合せください。
出産育児一時金直接支払い制度を利用される方は、下記費用から50万円を差し引いた額が窓口負担となります。
出産にかかる費用(6日間の概算)
分娩料 | 195,300円 |
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入院費 | 225,000円 |
分娩材料費 | 11,000円 |
産後食費 | 4,500円 |
出産証明書 | 2,200円 (1通) |
新生児管理料 | 42,000円 |
乳房管理料 | 5,000円2023年6月1日より適用されます。 |
上記以外で治療内容により発生する費用など
検査・投薬(新生児に対して行うものを含む)、処置・手術等。
※下記は例。治療内容により異なります。
会陰裂創の縫合を要する場合 | 19,800円~ |
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吸引分娩を要する場合 | 25,500円 |
頸管拡張を要した場合 | 4,560円 |
上記入院費用以外で希望された場合に発生する費用など
産科医療保障制度 | 12,000円 |
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新生児聴覚検査 | 5,500円 |
不明な点、ご相談等ございましたら、ご遠慮なく産婦人科までお問合せ下さい。
妊婦健診について
妊娠中の健康管理と健やかなあかちゃんを生むために主に以下の検査を行っています。
妊娠初期 | 血液検査〈血液一般検査・血液型(ABO,RH)・血糖・抗体スクリ ニング・梅毒検査・風疹抗体・HB抗原(B型肝炎ウィルス)・HCV抗体(C型肝炎ウィルス抗体)・ATLA(成人T細胞白血病抗体)〉 / 子宮頸がん検査 / クラミジア検査 / 超音波検査(経膣的、経腹的) |
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妊娠中期 | 血液検査(血液一般検査・血糖) / 超音波胎児スクリーニング検査 |
妊娠後期 | 血液検査(血液一般検査) / 膣分泌物GBS(B群溶連菌)検査 / 胎盤機能検査(NST) / 超音波胎児スクリーニング検査 |
各種検査
血液一般検査 | 貧血の有無、白血球、血小板の数を調べます。 |
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抗体スクリーニング | 血液型を決める各種因子に対する抗体の有無を調べます。抗体によっては胎児に悪影響を及ぼすものがあります。 |
血糖 | 通常の朝食をとった後の血糖値を調べることで糖尿病のスクリーニングを行います。 |
梅毒検査 | 妊娠中に母体が梅毒にかかっていると生まれたあかちゃんは先天梅毒になります。妊娠中に適切な治療を受ければ、これを防ぐことができます。 |
風疹抗体検査 | 妊娠4か月以前に風疹にかかると子に心臓・目・耳などに異常が生じることがあります。風疹抗体を調べることで、過去に風疹にかかったことがあるかどうかがわかります。風疹抗体がない(または低い)人は妊娠20週までは風疹にかからないようにしましょう。抗体がない人は、産後にワクチン接種をしましょう。 |
トキソプラズマ抗体 | トキソプラズマはペットが媒介する病原体で妊娠中に感染するとまれに中枢神経系の異常がでる場合があります。(希望者のみ自費) |
HB抗原抗体 | B型肝炎は血液を介して感染します。HB抗原が陽性の場合は分娩の際にB型肝炎ウィ ルスがあかちゃんに感染し保因者になることがわかっています。これを防ぐためにHB抗原陽性妊婦から生まれたあかちゃんに免疫グロブリンやワクチンを用いる予防策がとられます。 |
HCV抗体検査 | C型肝炎も血液を介して感染します。ただ、母児感染については不明な点が多く、母体の健康管理と、もし母児感染が起こった場合の慢性肝炎の早期発見のために検査を行っています。 |
HIV抗体検査 | HIVはエイズの原因ウィルスです。HIV陽性妊婦から生まれたあかちゃんの3人に1人はHIVに感染します。子供のエイズ 患者のほとんどは体内 または分娩時に母親から感染したものです。また妊娠によってエイ ズが発症しやすくなると言われています。 HIV抗体検査にあたっては同意書が必要です。 |
クラミジア検査 | クラミジアは子宮口に感染して、流早産の原因になったり、分娩時にあかちゃんに感染して結膜炎や肺炎を起こすことがあります。薬で治療できます。 |
超音波胎児スクリーニング検査 | 妊娠中期(5~6か月)と後期(8~9か月)に超音波室で胎児の異常の有無、推定体重などを20分位かけて調べます。あかちゃんの写真に写っている記号は、CRLが頭殿長、BPDが大横径、FLが大腿骨長、EFBWが推定体重です。 |
ATLA | 成人T細胞白血病ウイルスに対する抗体の有無を調べます。このウイルスは母乳を介して母から子へ伝染することが判明しています。 |
GBS (B群溶連菌) | GBSは分娩児に児に感染すると肺炎、肺血症、髄膜炎などを起こすことがまれにあります。発症すると14%が死亡、25%に後遺症を残すと言われています。 |
NST(ノンストレステスト) | 40分ぐらいベッドに横たわっていただき、胎児心拍数と陣痛計をモニタして胎児が元気がどうか子宮収縮がどの程度なのかを調べる検査です。 |
妊婦健診の手順
妊婦健診は次のような手順で行います。
- 受け付けの横にある検査用紙に氏名を書き検査室に提出してください。
尿コップを受けとり、採尿して下さい。 - 自動血圧計で血圧を測定し、用紙をお持ちください。
- 体重を計測します。
- 問診
- 診察
※助産師指導があります。
4D胎児エコー外来
通常の妊婦健診として行っています。(追加料金は必要ありません)
対 象 : 20週前後以降の方
外来日 :毎週火曜日(午前・午後)
詳しくはこちら

27週の4Dエコー写真
染色体検査
採血によるクアトロテスト(妊娠15-17週)・羊水染色体 検査(妊娠16-17週頃)・母体血胎児染色体検査(NIPT)を実施しています。
母体血胎児染色体検査(NIPT)についてはこちら
両親学級
新型コロナウイルス感染防止対策のため、集団指導で行っていた両親学級を休止しています。
妊婦のみなさんが心身ともに準備して出産に臨まれるように、出産前の個別指導をご案内しています。
両親学級は、赤ちゃんを安心して産むために、妊娠・出産の知識と理解を深め、また妊婦さん同士の交流をはかることを目的とした講習会です。不安を減らし安心して出産に臨むためにも、是非、ご夫婦でご参加ください。
妊娠週数に沿って、計2回の学級を開催します。

第1回 両親学級
- 主な内容
- 妊娠前期に注意する症状
産婦人科病棟見学
快適なマタニティライフをおくるために
妊婦体操
試食会
栄養士による食事指導
- 参加対象
- ~26週の妊婦さんとご家族の方
- 開催日時
- 第2土曜日(午前) 9:30~12:00
- 開催場所
- 京都済生会病院 2階講堂
第2回 両親学級
- 主な内容
- 妊娠後期に注意する症状
赤ちゃんをお風呂に入れる練習
分娩の経過 リラックス法
産婦人科病棟見学
- 参加対象
- 27週~の妊婦さんとご家族の方
- 開催日時
- 第2土曜日(午後) 13:00~15:30
- 開催場所
- 京都済生会病院 2階講堂
お申込み・お問い合わせ
産後2週間健診
退院後1週間くらいは育児の不安、お母さんの身体や気持ちの変化など、いろいろな心配が出てくる時期です。
当院では、産後のお母さんの不安や体調について相談できる場として産後2週間健診を行っています。
対 象 | 当院で分娩された方 |
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予 約 | 入院中に相談の上、予約日を決めさせていただきます。 |
料 金 | 5000円 (市町村により公費負担があります) 産婦人科や小児科の受診が必要となった場合は、別途費用が必要です。 |
母乳・育児外来
おっぱい外来
産後のおっぱいの悩みはつきものです。うまく飲めているのかな?足りているのかな?しこりができた!そろそろ卒乳したいなど...。お悩みの方(当院でお産されていない方でもOK)は、どんなことでもお気軽にご相談ください。 急な乳腺炎にも可能な限り対応しています。ご連絡下さい。
育児外来
生後3か月までのあかちゃんが対象です。
お申込み・お問い合わせ
- 受 付
- 予約制(午前9:30 ~ 午後3:00までにお電話下さい)
- 日 時
- 平日(月~金曜日)土・日・祝は状況に応じて対応できます。
- 場 所
- 京都済生会病院 2階 産婦人科外来
- 料 金
- 3,300円
- ご予約・問合せ先
- 京都済生会病院 4B病棟 TEL:075-955-0111(代)