透析センター

診療内容・特色

2022年6月新病院移転に伴い、透析センターが15床に増床しました。
『心配してくれる人がここにもいる』患者さんにそう思ってもらえるアットホームな透析センターを目指しています。

皆さん、透析と聞くとどういうことをイメージされますか?
しんどそう・・・何回も病院に行かなければならない・・・絶対にしたくない・・・
おそらく良いイメージが浮かぶ方はおられないでしょう。
確かに血液透析を受けておられる患者さんは、基本的に週3回休むことなく病院に来て血液透析を行わなければなりません。
でもみなさんが想像される何倍も何十倍も透析患者さんは元気で生き生き過ごされています。透析によって元気になっておられます。
当センターは、幸せで元気な透析患者を増やすことを目標としています。
そのためにまず最新の透析機器を導入し、全ベッドでオンラインHDFを施行することが可能となりました。

オンラインHDF

使用している透析液は、厳格な水質管理がなされたものを使用しています。通常の血液透析では十分に除去しきれない物質を取り除くことができ、様々な合併症を未然に防ぐことができます。

当センターの透析機器

患者さんのQOL向上を図り安全に透析を行うために、様々な情報を表示できる最新の透析機器を使用しています。
DCS−200Si (NIKKISO)

しかし患者さんが元気になるのは医療内容以上にやはり人と人との関わり合いです。
当センターは、透析患者さん一人一人を家族のように思い支えることを目標としています。
そのために
患者さん一人ひとりに担当看護師がつき、家庭環境も含めて患者さんをサポートします。
患者さん一人に付き1ヶ月に2回程度、医師・看護師・臨床工学技士を含めたスタッフ全員でカンファレンスを行い、全身管理を見直します。
1年に1回定期検査を行い(心エコー・頸動脈エコー・CT・甲状腺エコー・シャントエコー・骨塩定量検査など)、合併症予防に努めていきます。
透析中にリハビリを行っていきます。
スタッフ全体のスキルアップのために定期的に勉強会(1回/週〜月)を行い、またよりよい環境作りのために月一回スタッフ全体ミーティングを行っています。
当センターまでの距離にもよりますが、ご自身で通院困難な患者さんにはタクシーの無料送迎も行っています。
空気が循環されている個室が2床あるため感染症患者にも対応できます。

血液透析とは

血液を体内から取り出し、人工腎臓(ダイアライザー)に血液を通して、血液中の老廃物や余分な水分を取り除き浄化された血液を体内に戻す方法です。
基本的に1回の血液透析は4時間程度で、それを週3回行います。
日本の血液透析は世界一と言われており、透析導入後の生存率は世界で最も高いとされています。

実際に当センターの透析患者さんも透析で元気になっておられます。
日本で10 年以上の透析歴を持つ患者さんは27.5%に達していますし、20年以上・30年以上の透析歴を持つ患者さんも増えてきています。

血液透析をするためには、200ml/分の血液を人工腎臓(ダイアライザー)に送り込むことが必要になります。
そのために動脈と静脈をつなぎ合わせて太くした血管(シャント)を事前に作る手術が必要になります。

Lancet. 2016 Jul 16;388(10041):294-306.

腹膜透析

当センターでは腹膜透析も行っています。
腹膜透析は、自身のおなかにある腹膜を使用して、血液中の老廃物や余分な水分を取り除く方法です。
腹膜透析は自宅で自分自身(もしくはご家族など)で行い、通院は基本的に月1回になります。ですので、働いている方であれば社会復帰が容易ですし、ご高齢の方であれば家でゆっくり過ごせる点が利点と考えています。
緩やかに透析を行うので心血管系への負担も少ないです。
当院での腹膜透析選択率は13%(日本の平均3%)と比較的高いです。

自分自身で行う透析と聞くと、自分にできるだろうか・・・と不安になる患者さんも多いと思います。しかしご安心ください。できるようになるまでスタッフが寄り添って練習をしていきます。実際に85歳を超えて腹膜透析をしている患者様も数名いらっしゃいます。

腹膜透析を行うには、お腹にチューブを入れる手術が事前に必要になります。

腎臓移植

ドナー(腎臓を提供してくれる人)から提供された腎臓を下腹部に移植する方法です。家族(血縁者・配偶者)から提供される生体腎移植と亡くなった方から提供される献腎移植があります。
腎臓移植がうまくいくと透析は必要なくなり、制限もほとんどありません。
当院では腎臓移植は行っていませんが、もし希望された際には他院へ紹介させていただきます。

透析療法選択は今後の人生を決める大切な大切な選択です。
当センターでは、患者さんの生活背景・環境・治療に対する思い・人生観を踏まえ、患者さんや患者さんのご家族と一緒に一番良いと思える療法を考えていきます。後悔のない療法選択をしていきます。
これから透析になるかもしれない方も今血液透析されている方も今腹膜透析されている方も、もし現状に疑問を持っておられたらいつでもご相談ください。一緒に療法選択を考えていきましょう。

当センターの概要

血液透析病床

15床(うち2床は陰圧環境の個室で感染症患者の対応も可能です)

治療内容

血液透析(HD)・血液透析濾過(HDF)・血液濾過(HF)・オンラインHDF・限外濾過(ECUM)・持続血液透析(CHD)・持続血液濾過(CHF)・持続血液透析濾過(CHDF)・血漿交換(PE・DFPP)・血液吸着療法(リクセル・PMX)・血漿吸着療法(LDL-A)・腹水濾過濃縮再静注療法(CART)

血液透析スケジュール

月・水・金 8:30~13:30 / 14:00~19:00
火・木・土 8:30~13:30

透析センターのスタッフ

看護師

  • 患者様が何でも話しやすい透析室になるよう関係を築いて行きたいと思います。
  • 少しでも快適に過ごしていただけるように努めていきたいです。
  • 「ここの病院に来ているから安心」と患者さんに思ってもらえる透析センター作りが目標です。
  • 患者さんが透析センターで過ごす時間が安心安全でいられるよう努め働くことが今の私の目標です。
  • 人と人との関わり合いを大切にしていきたいです。

臨床工学技士

  • 徹底した透析液の水質管理を行い、安全な治療を提供します。
  • 患者一人一人に合わせた透析条件を提案していきます。
  • 患者さんが安心して通えるようにがんばります。
  • 患者さんが安心して通えるようにがんばります。

和気あいあいとした透析センターです。お待ちしています。

スタッフ紹介

副部長 透析センター長上野 里紗うえの りさ

出身大学

滋賀医科大学(2007年卒)

担当・専門分野

内科一般・腎臓

資格・当院兼職

日本内科学会認定内科医

日本内科学会認定総合内科専門医

日本透析医学会透析専門医

日本腎臓学会認定腎臓指導医

日本腎臓学会認定腎臓専門医

日本腹膜透析医学会認定医

日本高血圧学会認定高血圧専門医

日本透析医学会認定透析指導医

医長原 将之はら まさゆき

出身大学

京都府立医科大学(2009年卒)

担当・専門分野

内科一般・腎臓

資格・当院兼職

日本内科学会認定内科医

日本内科学会認定総合内科専門医

日本腎臓学会認定腎臓専門医

日本腎臓学会認定腎臓指導医

日本透析学会認定透析専門医

日本透析学会認定透析指導医

日本腹膜透析医学会認定医

日本高血圧学会認定高血圧専門医

一般社団法人多発性嚢胞腎協会認定 PKD認定医

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