腎臓内科

外来診療担当表

腎臓から全身をみる全身から腎臓をみる

外来血液維持透析を始めています。新病院では15床に増床予定です。

診療内容・特色

 糖尿病患者や高血圧患者が増加するとともに年々透析患者も増加の一方をたどり、2019年末には34万人を超えています。その中で慢性腎臓病の重要性が広く知られるようになり、当院でも2019年より腎臓内科が設立されました。腎臓専門医・指導医及び透析専門医・指導医の資格を保持した常勤医師2名が在籍し、日々の診療を行っております。
 腎臓は全身を映してくれる鏡です。腎臓病を見ているとそこから全身の病気が見つかることがあります。また反対に全身の病気の中で腎臓病を患ってくることもあります。
 私たちは『腎臓から全身をみる、全身から腎臓をみる』をモットーに、検尿異常、腎炎、腎不全、透析をはじめ、全身の病気に伴う腎臓病や急性腎障害、電解質異常、高血圧診療など、腎臓にかかわる様々な病気・病態に対して、丁寧に適切に検査・治療を行ってまいります。

① 腎炎・ネフローゼ症候群など
 腎炎やネフローゼ症候群に対しては、正確な診断をするために可能な限り腎生検を施行し、適切な治療を行ってまいります。
これらの疾患を発見するには、健診やかかりつけ医での検尿異常がとても重要なサインとなります。「尿蛋白を指摘された」「尿潜血を以前から言われている」などのエピソードがあれば、ぜひ一度当科へお越しください。

◆2019-2020年腎生検にて診断し得た腎疾患の内訳(n=52例)

② 慢性腎臓病
 「クレアチニンは悪いといわれているけど症状がないから大丈夫です」と患者さんはよく仰います。しかし慢性腎不全は透析直前になるまで症状は出ず、知らないうちに進行してしまいます。ですので、症状がない早い時期からしっかりと治療をしていくことが重要です。また慢性腎不全の原因や悪化因子は様々で、個々の患者さんに合わせた治療が必要です。当科では、悪化因子の検査、合併症の検索、病状・治療についての情報提供、栄養指導を兼ねた1週間の慢性腎不全検査教育入院を行っています。医師だけではなく、看護師・薬剤師・栄養士・臨床工学技士・理学療法士と協力して腎不全進行抑制に全力で取り組んでいきます。慢性腎不全検査教育入院を通じて患者さんに合わせた治療を行うことで、腎機能の低下速度が抑えられることは報告されています。

◆慢性腎不全検査教育入院の効果についての報告

・当院の慢性腎不全検査教育入院のスケジュール
月1回:第2週の水曜~第3週の火曜までの1週間 土日は、入院中に習った減塩食を実際に試していただくための試験外泊となります。

◆CKD教育入院の風景

医師指導
看護師指導
薬剤師指導
栄養士指導
理学療法士指導


多職種一丸となりチーム医療で皆さんをサポートします。


腎臓が悪いと指摘されたことがある方は、一度当科へお越しください。一緒に腎臓が悪くならないために何ができるかを考えていきましょう

③ 腎代替療法
 透析にならないように一生懸命治療しても、やむを得ず透析になってしまう患者さんはおられます。その場合でもすぐに透析をすすめていくのではなく、まずは血液透析・腹膜透析・腎移植の選択を提示し理解を深めていただきます。そして患者さんの今後の生活や人生観に合った腎代替療法を一緒に考え、話し合い、決定していけるよう努めていきます。悔いのない透析療法選択、これが何より大切と思っております。当院には慢性腎臓病療養指導士の資格を持った看護師もおり、腎代替療法選択外来も行っていく予定です。
血液透析でなく、腹膜透析・腎移植に関しても話が聞きたいという患者さんがおられましたら、いつでも当科へお越しください。

◆末期腎不全における腎代替療法導入について

腎代替療法には、血液透析・腹膜透析・腎移植があります。全ての情報を正しくお伝えします。

腎臓SDM推進協会の冊子を使用して、患者さんそれぞれに合った透析療法を一緒に考えていきます。

腎臓病療養指導士 井上 智恵
「気持に寄り添い、後悔のない腎代替療法選択になるよう努めます。」

④ 腹膜透析
 当院でも2020年度から希望された患者さんに対し腹膜透析を施行しております。腹膜透析とは体の腹膜を利用して透析を行う方法です。腹膜透析の最大のメリットは、自宅でできる(通院は月1~2回程度)・穿刺痛がない・心血管系の負担が少ないという点で、全体的にQOLの向上が期待できます。ただお腹に腹膜透析用のカテーテルを挿入する手術が必要になってきますし、透析開始後は腹膜炎などの合併症には注意してみていかなければなりません。腹膜透析に関して話が聞きたい方はいつでも当科へお越しください

⑤ 血液透析
・当院でも2021年5月から外来維持透析を開始しております。
・新病院では透析病床15床に増床予定です。
 血液透析は週に3回通院していただき、4時間ほど透析をして体の中に貯留した毒素を取り除きます。血液透析を行うには、内シャント手術という血管の手術が必要になります。血液透析の最大のメリットは、週3回病院に通院するため医療者の目が行き届きやすく、こまめな管理ができる点です。当院ではそこまで大きくない透析室ですので、患者さん一人一人を丁寧に見ていく、アットホームな人情透析室を目指します。

⑥ 高血圧症
 高血圧症といっても、患者さんによって特徴は様々です。季節によって変動する方もいれば、早朝高血圧の方、降圧剤が悪影響を及ぼす方、全く血圧が下がらない方もいます。当科ではまず高血圧が本態性か二次性かの鑑別を進めていきます。そのうえで患者さんの病状にあった降圧剤を選択し治療していきます。家庭血圧測定を積極的に取り入れて、日々の診療に役立てています。

その他、ナトリウム・カリウムなどの電解質異常や多発性嚢胞腎などの遺伝性疾患に対しての治療も幅広く行っています。
いつでもお気軽にご相談ください。

スタッフ紹介

医長 透析センター長上野 里紗うえの りさ

出身大学

滋賀医科大学(2007年卒)

担当・専門分野

内科一般・腎臓

資格・当院兼職

日本内科学会認定内科医

日本内科学会認定総合内科専門医

日本透析医学会透析専門医

日本腎臓学会認定腎臓指導医

日本腎臓学会認定腎臓専門医

日本腹膜透析医学会認定医

日本高血圧学会認定高血圧専門医

医長原 将之はら まさゆき

出身大学

京都府立医科大学(2009年卒)

担当・専門分野

内科一般・腎臓

資格・当院兼職

日本内科学会認定内科医

日本内科学会認定総合内科専門医

日本腎臓学会認定腎臓専門医

日本腎臓学会認定腎臓指導医

日本透析学会認定透析専門医

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