外科・消化器外科・呼吸器外科

外来診療担当表
診療内容・特色

患者さん、かかりつけ医の先生とともに高度かつ専門診療を実践

消化器外科(胃、大腸、肛門、肝胆膵、ヘルニア)を中心に、一般手術から高難度手術まで診療を行っています。また、患者さんのリスクに応じて腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。退院後は病院主治医および地域の開業医の先生方との協力による 「2人の主治医」 をモットーに、シームレスな地域連携に努めています。さらに2019年からは、京都府立医科大学の呼吸器外科医による肺手術を開始しました。

腹腔鏡手術について

腹腔鏡手術とは

最近様々な外科手術において術後疼痛の軽減と早期回復を目的に腹腔鏡手術が導入されています。当院でも腹腔鏡手術を導入していますが、腹腔鏡手術を希望される全ての患者さんに腹腔鏡手術が可能なのではありません。早期癌または進行癌であっても比較的早期な進行癌は腹腔鏡手術で、さらに進行している進行癌は従来の開腹術といったように、癌の進行度に応じて開腹術と腹腔鏡手術を適切に選択しています。

腹腔鏡手術の長所と短所

 長 所
・ 傷が小さく、術後疼痛が少ない
・ 入院期間の短縮や早期社会復帰が可能
・ 術後の腹腔内の癒着が少なく、腸閉塞になる可能性が低い

 短 所
・ 手術時間が長い
・ 特有の合併症がある(ガス塞栓症など)

Q&A

希望すれば誰でも腹腔鏡手術を受けられますか?
腹腔鏡手術は直径5~10mmのカメラで行うため、手術の際に見える視野が限られています。その為、内臓脂肪が多かったり、腹部手術の既往歴など癒着の激しい場合は、初めから開腹手術になることがあります。また、患者さんの安全のため、手術の途中から開腹手術に移行する場合もあります。
腹腔鏡手術は、どこの病院でも行える手術ですか?
腹腔鏡手術は、光学機器類を始めとする最新の器具類を揃えている病院であることはもとより、それらを間違いなく使いこなし、不測の事態にも迅速に対応できる外科医の存在が必要となります。当院では、この新しい手術方法に精通した、高度な技術を持つ医師が日々研鑽を重ね、患者さんの診療にあたっています。
鏡視下手術では、本当に手術あとが残らないのですか?
手術のあとが全く残らないわけではありません。しかし、従来の手術のように手術部位を大きく切開するのではなく、身体に直径5~10mm程度の穴を数ヵ所あけて、そこからカメラや小さな鉗子類等の器具を挿入し手術を行います。また、小開腹を行うことがありますが、従来のような手術痕にはならないことが多いです。
かかりつけ医は近所の診療所なのですが、腹腔鏡手術は受けられますか?
当院では地域の医療機関と連携を取り、患者さんのニーズに応えられる体制を整えております。直接、当院の外来を受診されても構いませんが、その場合は診察や検査を最初から行っていただくことがあり、患者さんへの負担も増えてしまいます。余計な検査や重複する検査を省き、迅速な対応をさせていただくためには、事前にかかりつけ医の先生とよくご相談いただき、紹介状をお持ちいただくか当院の地域医療連携室を通して紹介していただくことをお勧めしております。ご不明な点がありましたら、当院の地域医療連携室へご相談ください。
診療実績

【2022年の実績】

2022年の手術件数は以下のとおりです。(カッコ内は鏡視下手術件数)
胃がん 18件(9件)、結腸がん 54件(30件)、直腸がん 24件(15件)、肝がん 6件(3件)、膵がん 8件、胆道がん 1件、胆石 54件(52件)、ヘルニア 67件(27件)、虫垂炎 43件(38件)、肛門疾患 6件、呼吸器外科 24件、全麻件数 431件、総手術数 447件(210件)でした。
2021年度から腹腔鏡手術における3D内視鏡・モニターおよび腸管手術におけるICGを用いた腸管血流評価を導入しています。

主な手術

胃がん手術、大腸がん手術、肝胆膵がん手術、胆嚢摘出術、ヘルニア手術、虫垂炎手術、 急性汎発性腹膜炎手術、胸腔鏡下肺手術 など

疾患別手術件数

(2023年5月10日更新)

胃癌5年生存率

(2023年5月10日更新)

大腸癌5年生存率

(2023年5月10日更新)

スタッフ紹介

統括副院長・部長藤  信明ふじ のぶあき

出身大学

京都府立医科大学(1990年卒)

担当・専門分野

外科一般・消化器外科・肝胆膵外科

資格・当院兼職

日本外科学会認定外科専門医・指導医

日本消化器外科学会認定消化器外科専門医・指導医

日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医

日本肝胆膵外科学会高度技能指導医・評議員

日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医

日本大腸肛門病学会認定大腸肛門病専門医・指導医

日本医師会認定産業医

日本がん治療認定医機構がん治療認定医

日本臨床外科学会評議員

卒後臨床研修評価機構訪問調査者

京都府立医科大学臨床教授

京都外科医会副会長

京都市・乙訓メディカルコントロール協議会委員

京都府医師会学術・生涯教育委員会委員

京都府社会保険診療報酬請求書審査委員会審査委員

人間ドック健診専門医制度暫定指導医

日本人間ドック学会認定医

外科部長・消化器外科部長・救急診療部長・患者総合サポートセンター長・診療業務支援部長兼務

副部長宮川 公治みやがわ こうじ

出身大学

徳島大学医学部(1997年卒)

担当・専門分野

外科一般・消化器外科・肛門科

資格・当院兼職

日本外科学会認定外科専門医・指導医

日本消化器外科学会認定消化器外科専門医・指導医

日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医

日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医

日本がん治療認定医機構がん治療認定医

近畿外科学会評議員

副部長望月 聡もちづき さとし

出身大学

鹿児島大学医学部(1999年卒)

担当・専門分野

外科一般・消化器外科

資格・当院兼職

日本外科学会認定外科専門医

日本消化器病学会認定消化器病専門医

日本消化器外科学会認定専門医

日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医

日本救急医学会腹部救急認定医

医長山条 純基やまじょう じゅんき

出身大学

徳島大学医学部(2013年卒)

担当・専門分野

外科一般

資格・当院兼職

日本外科学会認定外科専門医

日本消化器外科学会認定消化器外科専門医

医員岩﨑 仁志いわさき ひとし

出身大学

京都府立医科大学(2021年卒)

担当・専門分野

外科一般

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