脳神経外科
外来診療担当表 当科では脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、頭部外傷、良性脳腫瘍などを主な対象疾患としています。
また、当院は日本脳卒中学会の一次脳卒中センター(Primary Stroke Center)に2019年から認定され、特に急性期脳梗塞治療に注力しています。
なかでも急性期脳主幹動脈閉塞症についてはMRI、造影CTでの脳灌流画像、バイプレーン型血管造影装置などを用いて超急性期治療を行い、術後の集中治療、理学療法、および退院後支援へ円滑に移行できるよう尽力しています。また、最近ではがん関連の脳卒中も増加し、患者さんの個別の病状を十分に勘案して最適と考えられる治療方法を選択するようにしています。
2023年の診療実績は、入院患者数330人(脳卒中患者数173人)、手術件数120件(うち脳血管内手術件数55件)、急性期脳梗塞の主幹動脈閉塞症患者数17人(うち経皮的血栓回収術実施患者数16人)でした。
普段の診療においては、一人ひとりの患者さんに時間をかけて対応するため、時にご迷惑をおかけすることがありますが、できる限り迅速で丁寧に対応することを心がけています。また、外科治療に固執せず、患者さんの病態に応じた治療を多角的に検討することを心がけています。
なお、集学的治療を要する腫瘍や血管障害の診断や治療、放射線治療、小児疾患などは必要時応じて京都府立医科大学脳神経外科およびその関連施設などと連携し紹介します。
研究事業・臨床研究
当科では以下の研究事業と臨床研究に参加しています。
参加されたくない場合には、参加を拒否していただくことができます。当科のスタッフへお知らせください。なお、参加を拒否されることによって患者さんが治療上の不利益を被ることはありません。
- 一般社団法人日本脳神経外科学会データーベース研究事業(Japan Neurosurgical Database: JND)
- グリオーマにおける化学療法感受性の遺伝子指標の検索とそれに基づくテーラーメイドの開発
- レセプト等情報を用いた脳卒中・脳神経外科医療疫学調査 J-ASPECT study(National survey of Acute Stroke care capacity for Proper dEsignation of Comprehensive stroke CenTer Japan)
- 急性期破裂脳動脈瘤塞栓術における術前アスピリン投与の効果と安全性に関する多施設共同二重盲検比較試験 Pre-surgical Aspirin Administration for Prevention of Thromboembolic Complication of Coil Embolization for Ruptured Aneurysm (A-STOP study)
- 脳卒中を含む循環器病対策の評価指標に基づく急性期医療体制の構築に関する研究 Close The Gap-Stroke J-ASPECT study(CTGS)
スタッフ紹介
部長宮本 淳一みやもと じゅんいち
- 出身大学
山口大学医学部(1998年卒)
- 担当・専門分野
脳神経外科一般
- 資格・当院兼職
日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
日本脳神経血管内治療学会認定脳神経血管内治療専門医
身体障害者福祉法指定医
京都府立医科大学臨床教授
医長山本 紘之やまもと ひろゆき
- 出身大学
京都府立医科大学(2012年卒)
- 担当・専門分野
脳神経外科一般
- 資格・当院兼職
日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
日本脳神経血管内治療学会認定脳神経血管内治療専門医