歴史好き内科医の歴史噺(2)

2020年05月01日(金曜日)

病魔大王の次の標的は、戦国時代の駿河の国を治めていた今川義元。室町幕府の権威
を楯にして西に勢力を広げようとしていました。病魔大王は「義元め、滅びゆく室町幕府の権威を楯にするとは時代錯誤もはなはだしい。こんな者がおるからいつまでも戦国の時代が終わらんのじゃ」と再びミクロの戦士となり、天上から持参した特製の高カロリー添加物を義元の毎食のごはんと餅に混ぜました。すると義元はぷくぷくと太りBMIは35を超え、馬に乗ることも困難に。運動をすすめる家臣の忠告もきかず、目障りだった尾張の新興勢力、織田信長の領内に攻め入ったのですが・・・。
いくさを見届けた病魔大王は「脂肪太りをばかにしていた義元の負けじゃ」とつぶやきました。

カロリー摂取と運動不足が内臓脂肪を増やす。肥満は万病のもと。
BMI(体重kg÷(身長m)² )25以上は肥満。
腹囲は男性では85cm 以上、女性では90cm以上で内臓脂肪型肥満の疑い。
金使いは太っ腹、でも食費につぎこみすぎると怖い怖い太っ腹。

診療部長・消化器内科 中島智樹
病魔大王のお話し全編はこちら▶

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