旬の食材と栄養 「モロヘイヤ」

2020年08月01日(土曜日)

 エジプトやアラビア半島などで古くから食べられている緑黄色野菜。
 エジプト王の病がモロヘイヤスープで治ったという故事から「王様の野菜」とも呼ばれています。カルシウム・カロテン・鉄などが多く含まれます。カルシウムは、骨粗鬆症予防だけでなくイライラを抑える働きもありストレス緩和にも有効です。カロテンは、細胞の老化を遅らせるので老化防止に、豊富な鉄分は貧血に効果を発揮します。
 モロヘイヤは、においがなくクセもないので食べやすい野菜ですが、刻むと粘りがでます。この粘り成分はマンナンなどの水溶性多糖類で、糖の吸収を遅らせ血糖値の上昇を抑える働きがあります。
(モロヘイヤの種・茎には毒性があります。家庭菜園などで自家製を調理する場合は誤って食べないように注意してください。店頭に並ぶものは葉の部分のみです。)

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※当初、モロヘイヤの粘り成分を「ムチン」と表記していましたが、現在の科学的知見では、ムチンは動物から分泌される粘性物質であるとされることから記事の内容を修正しました。 掲載の「京なでしこ」を見る

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