こんにちは おだいじに 患者さんと向き合って

2021年05月01日(土曜日)

「こんにちは」「おだいじに」これらの言葉とともに来院される患者さんやご家族さんに寄り添う看護師がいます。
患者相談窓口専任看護師の想いとメッセージをお届けします

入退院センター 患者相談窓口専任看護師
松井 三樹

 みなさん、はじめまして。2020年10月1日から患者相談窓口の専任看護師に任命されました松井三樹です。と、堅苦しいご挨拶をするよりも、冬の寒い時に"外来の換気をしていた看護師です"といった方が、「あぁ~あの人か!」とわかってもらえるかもしれませんね。その節は寒い中ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。窓を開けた瞬間に、寒風が吹き込んできましたが、その時にみなさんからかけていただいた「ありがとう」「大変やね」「ご苦労さん」などの言葉と、"しゃぁないなぁ"といった笑顔から温かい気持ちが伝わってきました。
 換気だけでなく、マスク着用や手指消毒、体温チェック、面会禁止など様々なご協力をいただき、新型コロナウイルスから当院をみなさんと一緒に守ってこれたことを感謝しています。
 とは言え、私の本来の仕事は換気をすることではありません。外来のラウンド では、待合にしんどそうな方がいらっしゃらないかなども確認しています。さらに、病気と闘うことのしんどさや不安、療養生活をする上での心配ごと、ご家族 の介護などで不安なことや困っていることなどなんでも私にお聞かせください!というのが私の本来の役目です。

 ご覧のとおり新人ではありませんし、看護師としての経歴は長いのですが、今までずっと病棟勤務ばかりでしたので、初めての業務ではわからないことだらけ、勉強しなければならないことだらけです。
 でも、どうかご安心ください。私の後ろには、多くのプロフェッショナル集団が控えています。みなさんが誰に相談したらいいのかわからなくて困っていることを、まずは私に相談していただければ、みなさんの悩みを解決できる最も適したスタッフを紹介します。治療費に関することなら事務職員や医療ソーシャルワーカー、薬に関することなら薬剤師、食事に関することなら栄養士、家での療養生活に関することなら訪問看護師や医療ソーシャルワーカー、退院や転院に関することなら退院支援看護師や地域医療支援室、運動に関することならリハビリスタッフなど・・・様々なプロフェッショナルたちとみなさんを繋ぎ、一緒に問題を解決していきます。
また、こうしたほうが病院はもっと良くなるんじゃないか、病院がこのままでは危ないんじゃないかなどのご意見もぜひお寄せください。みなさんの声をもとに、みなさんにとって、地域にとって、さらにお役に立てる病院になれるよう努めてまいります。

 話は変わりますが、私は毎日(月~金)朝8時から窓口に立っています。次々にたくさんの方が来院され、病院が少しずつ目覚めていくような感じが好きです。病院を受診するときに、楽しい気持ちで受診される方はあまりいないでしょう。誰もが痛みやしんどさを抱え、今日の検査の結果はどうだろう、今日は医師に何と言われるだろうという不安を抱えながら来院されることでしょう。私は、それらの苦痛や不安を取り除くことはできませんが、せめて少しだけでも明るい気持ちで病院に入ってきてもらいたいと感じています。
 目配りや気配りで、助けを求められる前に手を差しのべられるようにしたいと心がけていますが、手を出しすぎて「人の手を借りずに頑張ってやっていこう」というみなさんの気持ちを損なわないようにも配慮したいと考えています。病院という場所で、みなさんの心にポッと灯ったろうそくの灯りのような存在になれたらと思っています。
 ついこの間、ここに配属されたような気がしていましたが、振り返ってみれば、すでに半年が過ぎました。時の流れは早いなぁ~と感じています。 今回この「京なでしこ」で、みなさんにご挨拶ができたことが嬉しいです。そして、これを手にしてくださったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。この半年間、いったいなにができたのか?と自問することもありましたが、日々のみなさんとの関わりを自分の糧として「おはようございます」「こんにちは」「おだいじに」の言葉とともに、みなさんに寄り添う存在であり続けたいと思います。病院に来院されたときには、お気軽にお声かけください。

松井 三樹 (まつい みき)

入退院センター 患者相談窓口専任看護師
1985年看護師免許取得、京都第二赤十字病院で脳外科、眼科、外科病棟での勤務を経て、1995年に済生会京都府病院に就職。
循環器内科、内科、外科、脳神経外科、泌尿器科、HCU病棟での勤務を経験。2020年10月より現職。 掲載の「京なでしこ」を見る

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