旬の食材と栄養 「山科なす」

2021年08月01日(日曜日)

 山科なすは京都市山科地区で古くから栽培されている「京の伝統野菜」です。ふっくらとした卵型をした中ナスで、果皮が大変薄く、肉質が柔らかいのが特徴です。近年は木津川市や大山崎町などで生産されています。
 歯触りがよく、熱を加えると旨味が引き立ちます。ナスの皮にはナスニンというポリフェノールの一種が含まれ、発がんを抑制する抗酸化作用があり、眼精疲労にも効果があると言われています。そのため、ナスを調理するときは皮ごと使用することがおススメです。水分と糖質が多く、カリウムやリンなどのミネラルも豊富です。カリウムは血圧の上昇を抑える作用があるので、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。京都の小学校では給食に京のおばんざい「にしんなす」が提供されています。おいしさを引き立て合う食べ物のとり合わせを京都では「出合いもん」といい、脂肪の多いにしんと油をよく吸収するなすを一緒に煮た「にしんなす」もそのひとつです。

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