旬の食材と栄養 「聖護院かぶ」

2021年11月01日(月曜日)

 京の冬の味覚「聖護院かぶ」は、肉質が柔らかく上品な味わいが特徴で、大きいものだと重さが2〜5㎏、直径15㎝ほどにもなる日本最大級のかぶです。京漬け物「千枚漬け」の材料として有名ですが、かぶら蒸しをはじめ、サラダなどの生食でも幅広く利用できます。
 栄養成分は根と葉で違い、根の部分は、ビタミンCや分解酵素アミラーゼ(ジアスターゼ)を多く含みます。アミラーゼ(ジアスターゼ)は、胸やけの不快感をとったり、食べ過ぎの時の消化吸収を助けたり、整腸効果があります。葉は緑黄色野菜で、カロテン・ビタミンC・鉄・カルシウム・カリウム・食物繊維などが含まれています。
 根よりも葉のほうがビタミン、ミネラルが豊富なので、ぜひ捨てることなく炒め物やお浸し、細かく刻んで菜飯などに活用し寒い冬を乗り切りましょう。また、根に含まれる栄養素は変性し易いため、サラダや漬物、さっと加熱して食べることがおすすめです。

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