SDGsとソーシャルインクルージョン

2022年12月07日(水曜日)

この社会で生きていくのは、簡単なことではありません。社会保障制度が整った今日においても、病気や障がい、貧困の連鎖など、自分ではどうにもならないことのために社会から孤立してしまう人もいます。
誰もが前を向いて、自分らしく生きることができたら素敵だと思いませんか。
すべての人が社会で共に生きていくことを目指す、この2つの取り組みについて紹介します。


ソーシャルインクルージョンってなぁに?

ソーシャルインクルージョンとは、2000年12月に厚生省(当時)でまとめられた「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討
会報告書」で初めて提唱された「社会的に弱い立場にある人々を含むすべての人を地域社会で受け入れ、共に生きていく」という理念のことです。これは済生会が目指す社会のあり方です。

知る・見つける・支えるソーシャルインクルージョン(シンク!)https://www.socialinclusion.saiseikai.or.jp/
ソーシャルインクルージョンを身近にするためのウェブサイト。サイト内のコンテンツでは、済生会内外のソーシャルインクルージョン活動に関わる人々の思いを伝えていきます。毎週、新しい記事を公開予定です。


じゃ、SDGsは?

SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す「持続可能な開発目標(Sustainable Development
Goals)」のことです。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。


済生会でのこれら2つの関係性

 無料低額診療事業やなでしこプランなど、済生会の「社会から誰一人取り残さない」ための活動は、ソーシャルインクルージョン・SDGsと理念を共にしています。済生会がソーシャルインクルージョン推進に取り組むことでSDGsの目標達成にも近づくことができると考えています。


日々のわたしたちの仕事が目標への取り組み

 当院が公的医療機関として地域医療に貢献することは、SDGsの3番目の目標「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献します。病院を日々運営し、地域の人たちの健康増進を担うことでSDGsに取り組んでいるといえます。

3. すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。


無料低額診療事業、なでしこプランも

 済生会の創立の精神「施薬救療」を具現化した無料低額診療事業やなでしこプランを、SDGsの1番目の目標「貧困をなくそう」にあてはめて、済生会全体で生活困窮者支援に積極的推進に取り組んでいます。

1. 貧困をなくそう
あらゆる場所のあらゆる貧困を終わらせる

《施薬救療とは》
「生活苦で医療を受けることができずに困っている人たちを施薬救療(無償で治療すること)によって救おう」という明治天皇の済生勅語の中のお言葉。創立以来、済生会の活動の柱となっている。

《なでしこプランとは》
医療福祉サービスが届き難いホームレスや家庭内暴力(DV)被害者、刑務所出所者、障がい者、高齢者、在留外国人等に、巡回健診、予防接種、健康相談などを行う、 済生会独自の生活困窮者支援事業。


当院のソーシャルインクルージョン

 1階の「NAKANOTEI COFFEE 西山」は障がいのある方の就労を支援するカフェです。小児科病棟のホスピタルアートは産学連携によって制作され
ました。これらは当院の「まちづくり」と「ソーシャルインクルージョン」の取り組みです。SDGsの目標にも掲げられた「働きがい」や「まちづくり」、「パートナーシップ」を意識して取り組みました。

NAKANOTEI COFFEE 西山
小児科病棟のホスピタルアート

 京都済生会病院では、すべての人が社会で共に生きていくことを目指して、今後も取り組んでいきます。

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