REBORN 京都済生会病院！

6月1日にいよいよ開院する新病院の魅力をこの3人が語ります。

院長　　 吉田憲正
事務部長 宮部剛実
看護部長 田中五月

―6月1日に新病院が開院しますが、新築移転のきっかけはなんですか。
吉田　京都市北区から長岡京市に移転して38年が経過していました。建物や設備が老朽化し、駅からも遠く、古くて狭くて通いにくいなど課題が山積みでした。医療は日進月歩なので、時代とニーズに即した医療を提供するためにも新築移転が必要でした。
宮部　当院の理念「医療を通して地域に貢献する」達成のためにも、乙訓地域での基幹的病院の役割継続のためにも悲願の目標でした。
田中　古くて狭くて通いにくいことで、地域のみなさんの足が遠のき、当院を選んでもらえなくなることも危惧しました。しっかりニーズに応えたい、そんな思いもありました。
宮部　2020年7月に着工、約1年8カ月かけて2022年2月末に竣工しました。
着工までの歳月ははるかに長く、地域の皆さん、関係者の皆さんのご支援とご協力のおかげと深く感謝しています。

―新病院では「ここが変わった」「ここが推しです」というところはありますか。
吉田　なんと言っても、救急・手術・内視鏡治療・血管内治療など急性期医療の機能の拡充です。救急室を拡充して、感染症専用の診察室も併設しました。
手術室は4室から6室、内視鏡室は内視鏡センターとして2室から4室、高度急性期病床（HCU）は8床から12床、カテーテル室は1室から3室にするなど、いざという時に頼りになる病院づくりをしました。コンパクトな病院ですが、地域のみなさんの健康を支えるための医療機能を整備しました。透析センターの拡充（15床）、脊椎センターの設置、耳鼻咽喉科医師の常勤化により、質の高い専門医療を行います。
田中　周産期・小児医療も「推し」ですね。産科は、分娩室を2室、LDRは1室を整備し、病室は全室個室化してお母さんが安心して過ごせる環境を作りました。特別室もあり赤ちゃんとお母さん、ご家族がゆっくり過ごせます。小児科はカラフルな病室に前号でも紹介した嵯峨美術大学との産学連携のホスピタルアートが子どもさんとご家族の気持ちを和らげてくれると思います。
宮部　健診センターはすごく変わりましたよ。シックな落ち着いた空間で多様なプランで健康チェックができます。患者総合サポートセンターでは、入退院や各種相談業務、地域との連携業務を集約しました。紹介患者さん専用の受付もあります。
吉田　感染症対策や災害医療の確保などほかにもたくさんありすぎて、全部紹介すると紙面が足りなくなりますね。

―阪急西山天王山駅からも近くなり便利になりますね。
吉田　そうです。ペデストリアンデッキ（歩道橋）で2 階の外来に繋がります。駅から徒歩5分です。
宮部　3ルートになる「はっぴぃバス」も全てのコースで停車します。京都縦貫道の長岡京ICからもすぐです。

―ほかの「これは便利！」を紹介してください。
田中　全館Wi-Fiが利用できるようになります。アプリをいれると「次、呼ばれます」と通知がくるので、車のなかで待ったり、売店に買い物に行ったりもできますよ。