ことばのあや(9)

2023年04月06日(木曜日)

助数詞という言葉をご存じでしょうか。
数をかぞえるときに後ろに付く言葉で、個・本・枚など、日本語にはさまざまな助数詞があります。今回はそのなかでも面白い助数詞を紹介します。

一つ目は「棹(さお)」です。細長い見た目から連想された助動詞で、羊羹(ようかん)や外郎(ういろう)、三味線(しゃみせん)、箪笥(たんす)などが当てはまります。箪笥は見た目からは想像しにくいですが、竿を通して運ぶようになったことが由来とされています。

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二つ目は「座」で、山や入道雲の助数詞です。一座、二座...と数えます。入道雲は高い山のように見えることから山と同じく座が使われているそうです。
ちなみに雲は形状や大きさによって「片」や「塊」など数え方が変わります。ぜひ、雲を数える時があれば意識してみてください。

他にも状態が変わることで助数詞が変わるものがあります。例えば「イカ」や「カニ」は、生きているときは「匹」、食品になると「杯」と数えます。
では最後に問題です。「ケーキ丸ごとの数え方はなんでしょう?」答えは......「台」でした! ちなみに切りわけたケーキは「個」「切れ」「ピース」と数えます。形状が変われば助数詞も変わる、日本語ってとても面白いですね。(S)

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